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HuRP連続企画 原文にふれて学ぶ人権・平和そして人間
人権・平和のための語学教室
  第2回は、ドイツで弁護士をされているマーク・デルナウアさんに、ドイツにおける戦後教育やその思いなどを話していただきました。

【良心的兵役拒否と福祉活動】
マークさんは高校時代の歴史の授業で自由研究として、ポーランドのアウシュビッツを訪問するなど、ナチス時代のドイツがなにをしたのかを学びました。成年(18歳)し、兵役義務の適齢になったとき、マークさんは「良心的兵役拒否」を選択しました。ドイツでは良心を理由に兵役を拒否できることが基本法で定められていて、その代わりに老人介護などの社会福祉活動が義務づけられます。マークさんは「軍隊の中で自分が考える自由はなくなる。兵役にはたして意味があるのだろうか。社会福祉に貢献する方が意味があるのではないか」と、兵役を拒否した時の心情を話されました。

【たたかわない軍隊
マークさんはドイツの軍隊を「たたわない軍隊」と称し、ドイツでは、かつてのナチス・ドイツの反省から、帝国の軍隊を望んでおらず、軍隊も議会によるコントロールがかけられていて、民主主義的な考えを持たない人は軍隊には入れないこと、軍隊に労働組合があること、軍隊を監視するオンブズマン制度があり、軍隊内部で起こる人権問題などをチェックする機能をはたしていることなどを話されました。

【戦争の記憶
「ご両親に戦争の話を聞いたことはありますか」という質問にマークさんは、戦争を知る世代の人はかつてドイツがしたことや敗戦のこと、自分の過去のことはあまり触れたがらないと話されました。また、「戦争の記憶から、「愛国心」というものに抵抗があり、国旗や国家が使われるのはワールドカップの時くらいです」というお話しは、日本との違いにおどろきました。
その後、平和に関する言葉を教えていただきました。ドイツはかつての戦争を省みて、同じ過ちを繰り返さないための仕組みが整えられていると思いました。また、「昨今の不況下の中でも、若者はしっかりやれば何とかなるだろうという意識が強い」という言葉は、若いうちから自分の将来を見据えるドイツの教育理念のなせるものだと思いました。
(T本)
さまざまな言語で書かれた、人権や平和についての文章を原文で読んでみませんか?
その国の豊かな精神文化にふれて、毎回、何かひとつ言葉を覚えて帰れば、それまでと違った視点で物事を見ることができるかもしれません。
同時に、「人権や平和の尊重」のテーマは、世界共通の普遍的なものであるということを確認する機会になるのではないでしょうか。
外国語が苦手、という方も、心配は無用です。案内人がやさしく原文を読み解いてくれますので、ふるってご参加ください。
第2回:ドイツ語
講師:マーク・デルナウア(Marc Dernauer)さん
ドイツの弁護士、マーク・デルナウアさんに、ドイツにおける戦後教育、その経験と思いなどなど、日本語で語って頂きます!

ドイツの現在に興味のある方、ドイツ語をちょっとかじりたい方、論文制作に行き詰っている方…等々、ドイツ語とともにその歴史について、日本語で学べる機会です!
是非、ご参加ください。

【日時】 2月7日(土) 15:00〜17:00

【場所】 伊藤塾御茶ノ水校
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-1-20
お茶の水ユニオンビル(6F)
Tel:03-5281-5377

【参加費】 300円
もちもの:筆記用具(練習用ノートを差し上げます)

当日までに、hurpまで、参加希望のメールをお送り頂ければ幸いです。
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